2011年9月6日火曜日

恥ずかしさの切り抜け方。

人前で小さな失敗をしてしまった時、誰もが少しは恥ずかしいと感じるのだろう。

夏祭りで屋台の焼きそばを食べて、思いっきり笑顔で彼を見上げたとき「歯に青海苔がついているよ」と指摘された時の恥ずかしさ。あるいは、左右違う靴下を履いて外出してしまった時。あるいは大事なお客様を「お父さん」と呼んでしまったこと。あるいは、強風にあおられ部分カツラが少し浮いてしまったこと。よく、お年寄りがスラックスのチャックを開けっぱなしにしているが、本人はどうでもいいのかもしれないが、それは私が恥ずかしい。

挙げればキリがない。

ずいぶん前の話だ。

私は上司と一緒にビルの廊下を歩いていた。
会議室付近ということもあって、とても静かな廊下だった。

何かの理由で私が上司の前に出た時だった。

プッ!

引き締めていたにも関わらず、私のお尻から出てしまったガス。

引き留めようと思っていたガスがついにもう外へ出ようと決心をし、私を裏切ろうとする瞬間、私はガスが排出する音と共に、前へ少しジャンプした。



上司   「お前、今、おならで飛んだな」



上司が小さくつぶやいた。

私     「やってみればできるものですね」

私は不敵な笑いで上司を振り返った。

それ以来、私はこの手の失敗をジャンプすることで切り抜けている。
ものすごくセンスのある切り抜け方だと自負しているが、上司のようにこの洒落がわかる人はそれほど多くない。

っていうか、人の前でおならは良くない。

おわり。



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